集束型体外衝撃波とは
集束型体外衝撃波治療(Focused ESWT)は、体外で発生させた衝撃波(音響エネルギーのパルス波)を、身体の外から患部の深部へ集束(フォーカス)させて照射する治療法です。手術や入院を必要とせず、慢性化した腱・靭帯・付着部・骨の痛みに対して行います。
衝撃波が組織に微細な刺激を与えることで、痛みを伝える神経終末への作用や、血管新生・血流改善を通じた組織修復の促進が期待されます。
エネルギーが体表付近に広がる拡散型(圧力波)に対し、集束型はエネルギーの焦点を組織の深部に合わせられるため、深部組織の治療に適しているのが特徴です。

集束型体外衝撃波で期待できる効果
- 慢性化した痛みの軽減(疼痛緩和)
- 血流改善・血管新生の促進による組織修復のサポート
- 石灰化した組織への物理的な刺激
- 手術や注射に比べ身体への負担が少なく、治療直後から日常生活に復帰可能
保存療法(安静・投薬・リハビリテーションなど)を続けても改善しにくい、慢性化した腱や付着部の痛みに対して、身体への負担を抑えながら症状の改善を目指せる治療です。手術をできるだけ避けたい方の選択肢のひとつとなります。
対象となる疾患・
こんな方におすすめ
国内で確立された対象疾患
難治性足底腱膜炎(かかとの痛み)
国際的に用いられている主な対象疾患(ISMST分類)
膝蓋腱炎(ジャンパー膝)、アキレス腱炎、上腕骨外側上顆炎(テニス肘)、ばね指 、石灰性腱板炎(肩)、大転子疼痛症候群など
こんな方におすすめ
- 保存療法(安静・投薬・リハビリ)を続けても痛みが改善しない方
- 手術や注射をできるだけ避けたい方
- 慢性化した腱・付着部の痛みでお困りの方
適応の可否は診察・画像検査等のうえで判断します。
当院で使用する機器の特徴(BTL-6000 フォーカス®)
当院では集束型体外衝撃波治療装置「BTL-6000 フォーカス®」を使用しています。
❶ 高性能な疼痛治療装置
出力0.27mJ/mm²、周波数4Hzまで設定可能。患者様の状態や許容範囲に合わせて出力を調整します。
❷ 3種類のカップリングパッド
エネルギーの深達度を調整でき、目標組織の深さに合わせた治療が可能です。
❸ パルスモニタリング
一定の出力で照射が継続されているかを自動で確認します。
❹ 幅広い部位に対応
治療中もディスプレイでパラメーターを調整でき、肩から足裏まで幅広い部位に使用できます。

治療(診療)の流れ
![[STEP1]](images/prpTherapy-flow_1.jpg)
STEP1診断
問診・診察を行い、患部の痛点を特定します。必要に応じてMRIやエコー検査で確認します。
![[STEP2]](images/shockwaveTherapy-flow_02.jpg)
STEP2焦点深度の調整
目標組織の深さに応じて、適切なカップリングパッドを選択します。
![[STEP3]](images/shockwaveTherapy-flow_03_.jpg)
STEP3治療開始
患部に衝撃波を照射します。出力は許容範囲に合わせて調整します。
多くの疾患では3〜10日間隔で数回の施術を行います。
費用について
- 難治性足底腱膜炎
[ 保険診療 ] - 6ケ月以上の保存療法を行っても改善しない場合
【集束型体外衝撃波3回分】
- 1割負担の方:5,000円
- 2割負担の方:10,000円
- 3割負担の方:15,000円
- その他の疾患
[ 自費診療 ] -
一般:8,800円/回(税込)
学生:5,500円/回(税込)
よくあるご質問
治療中に軽い痛みや不快感を覚える場合があります。出力を調整しながら行います。
治療直後から日常生活に戻れます。治療部位の軽い痛みは24時間以内に消失することがほとんどです。
治療部位に赤みや内出血が生じる場合がありますが、数日程度で消失します。
次の方は治療を受けられない場合があります:照射部位に悪性腫瘍がある方、妊娠中の方、血液・凝固の疾患や抗凝固薬を服用中の方、ペースメーカー等を使用中の方 など。